福岡のビルメンテナンス、省エネの東洋ビル管理株式会社

Soft ESCO 省エネルギー事業

建築物の省エネが急務

我々を取り巻く環境問題はますます深刻さをましております。特に地球温暖化防止は待ったなしの状況になってまいりました。
このような中、COP21や東京都の環境確保条例にみられるような省エネ対策が急務となります。周知のように工場や自動車、電気製品の省エネ技術において日本はトップレベルの水準にありますが、建築物の省エネとなるとこれからの課題です。
しかしながら弊社はいち早く建築物の省エネに取組み数々の事例発表や表彰を受けており、各方面よりご評価を頂いております。

省エネルギー事業(ソフトESCO)とは

一般的なESCO事業は、設備改修を行い削減されたエネルギー金額の一部が事業者への報酬となります。
しかしながら工事や契約期間が長くなり、ファイナンスも負担となります。ソフトESCO事業は、大規模な設備改修は行わず主に運用改善にて消費エネルギーを削減できます。
契約期間も1~3年と短期でリスクもなくご負担も少なくなります。
具体的には、事例をご参考いただき、弊社独自の省エネ手法をご理解ください。

省エネ事例

不快指数冷房

概要の説明

図は、温度と相対湿度の組合せごとに、不快指数と空気のエンタルピーを示す。
赤線上のプロットが不快指数75になる温度と相対湿度の組合せである。
温度28℃、相対湿度45%の空気のもつエネルギー量をエンタルピーは55.3kJ/kgになる。一般に冷房をすると温度とともに湿度も下がる。つまり冷房をするということは、電気エネルギー等を使って空気のもつエネルギー量(エンタルピー)を下げることを意味する。例えば当初29℃、湿度60%(67.8kJ/kg)だった室内を、冷房で28℃、45%あるいは27.0℃、55%にすると、エンタルピーはそれぞれ55.3kJ/kg、58.5kJ/kgに下がる。この2つの温湿度の組合せでは不快指数は75で同じだが、エンタルピーを下げるために必要なエネルギーは、後者の方が約26%少なくて済む。
緑線上のプロットは、28℃、45%の時のエンタルピー55.3kJ/kgとほぼ同じ温度と湿度の組合せを示しており、このプロットは省エネ的には同レベルと言える。以上から、不快指数75の赤線より下(不快指数75より快適)で、エンタルピー55.3kJ/kgの緑線より上(28℃、45%より省エネ)になる領域が、目指すべき快適性と省エネを両立できるゾーンになる。(東京都環境局 快適性と省エネルギーを両立させる空調より抜粋)

配管蓄熱

概要の説明

冬季は暖房立ち上げ時が最も暖房負荷が多く、地域冷暖房では温熱デマンド超過の原因となる。空調機二方弁のバイパスを少し開け、暖房運転前の空調機停止時に温水を循環させると、往還配管内に温水の蓄熱ができ、配管と空調機の熱コイルも温めることができる。
普通に空調機を運転しながら暖房を立ち上げると温まるまで時間がかかるが、この蓄熱を使って暖房を立ち上げると温まるのが早く、温熱デマンド対策にもなる。

ビルの正圧管理

概要の説明

多くのビルで写真のように玄関出入口において外から内へ外気が侵入している。これは建物内が負圧になっているためで、夏季には熱い、冬季には冷たい外気が流れ込む。冬季に1階ロビーや受付等が寒い原因の多くはこの負圧のためである。
 
外気負荷を軽減するために外気導入量を減らすという省エネ手法もあるが、これでは益々ビル内が負圧となって外気侵入量が増えるだけで、外気負荷は減らずに1階ロビーや受付等が犠牲となる。
外気導入量を減らすよりも排気量を減らし、建物内を正圧にすれば負圧による外気侵入がなくなる。
気圧を利用して玄関出入口から排気させると1階ロビーや受付等が冬季も暖かくなる。
排気の廃熱を利用して暖房をおこなう省エネ手法である。

 

冬季の加湿

概要の説明

冬季は空調機で加湿をおこなっても湿度が上がらないビルが多い。
この表のビルもそうであった。
平成10年度の1・2月は9・10月の2.9倍もの上水を使っている。
この差が加湿に使っている上水使用量だ。
これが平成20年度になると18%しか増えていない。
ビル内湿度は同じなのに、加湿で使う上水使用量は1/10以下になっている。
水を多く使えば湿度が上がる訳ではないことが分かる。
水を効率的に蒸発させれば、湿度を上げても節水ができ省エネもできるのだ。
 

  平成10年度 平成20年度
9・10月上水使用量 412.0㎥ 419.3㎥
1・2月上水使用量 1195.7㎥ 495.0㎥
1・2月-9・10月 783.7㎥ 75.7㎥
スプレー式
 
滴下(浸透膜)式

省エネ手法が多くの専門誌に掲載されました。